教室紹介 ABOUT

教授挨拶

当教室のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。私は2017年12月の本講座への教授として着任いたしましたが、すでに3年以上が経過いたしました。 その間COVID-19の大流行など、我々呼吸器内科医が全国的に活躍し、その重要性はさらに高まったと感じています。呼吸器内科学は、肺がん・間質性肺炎・感染症・喘息/COPD・呼吸管理など多様な領域を網羅しています。近年、様々な有効な治療薬剤、呼吸管理方法など様々な介入手技が開発されており、治療・管理が大きく進歩している領域です。同時に病態・治療ともに未解明な部分も多くあり、今後も診療・研究を発展充実させていくべき点を多数含んでいて、今後の可能性が大きく期待できる場でもあります。

例えば、肺がん診療では免疫チェックポイント阻害薬の登場や分子標的薬の開発によって、2000年以降大きな変革が成されてきており、いまだにその勢いは衰えません。間質性肺疾患診療では抗線維化薬の生命予後における有効性が示されて、画像診断やバイオマーカーの開発に伴い、従来にないようなきめ細かい管理が可能になってきました。喘息やCOPDといった気道疾患領域においても抗体薬、新規吸入治療薬が開発・使用され、また臨床研究の成果による病態に関する理解が深まったことで、より良い治療・管理法が確立されてきています。これまで様々な呼吸器内科領域において、当教室は多くの研究業績を挙げ、医学の進歩に貢献し、福島県内における最新かつ最高の呼吸器診療を提供することで地域医療にも大きく貢献してまいりました。

柴田 陽光

福島県立医科大学
呼吸器内科学講座

主任教授柴田 陽光

当教室では、今後もこれまでに積み重ねてきた医学の進歩への貢献と、福島県住民に最新かつ最高水準の医療を提供していくことを目標に掲げたいと思います。そのためには、新たな若い人材が多数必要です。当教室が2006年に立ち上げられて以来、福島における呼吸器内科の専門医数は増加してきました。しかし、全国的に見れば福島県の人口あたりの専門医数は極めて少ない状態が続いており、高い志と高い倫理観そしてプロフェッショナリズムをもつ人材を育成していくことが急務であると考えます。この使命を達成するために、医局員全体が知識および技量の充実・向上に努めていくこと、そしてそのスタンスを次世代の医師に伝えていくことができれば、新たな人材の育成につながるものと考えています。

臨床医として一人一人の患者さんを丁寧に診察することは極めて大切です。そして同時に研究マインドを常に持って、新しい知見を見いだし、検査方法・治療法の開発につなげてゆくことも大切であり、また大いなる楽しみでもあります。当教室への入局を検討されている若き研修医におかれましては、ぜひ、私どもと共に臨床に励み、その経験から現時点で解決が必要な臨床的な疑問を定め、その答えを見つける臨床研究を展開しませんか?当教室では質の高い臨床研究成果を発信し、さらに将来飛躍する人材を育成していきたいと考えています。 今後とも、福島県立医科大学呼吸器内科学講座をよろしくお願い申し上げます。

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